和歌山とも縁深いリゾート地「ハワイ」

2011年1月に初号を掲載した本コーナーは今日で700号を迎えた。15年目に入り当時22歳であった筆者は、この春37歳を迎える。和歌山と関係がある地域や食べ物、地域振興の先進事例を取り上げてきた。続けられているのは読者の皆さんのあたたかい応援と、スポンサーである株式会社南北様の理解のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいである。これからも皆さんが和歌山の魅力に触れ、誇りに感じられる情報を発信していきたい。
日本から南西に約6600㌔。常夏の島と称され、新婚旅行先としても人気が高い「ハワイ」。真っ青の海と空が美しく、年間を通して温暖な気候が魅力的である。700号を記念して、和歌山との歴史や文化、リゾート地としての先進的な取り組みについて紹介していきたい。
筆者が渡航したのは昨年12月。関西空港からの直行便で片道約8時間のフライトである。日本との時差は19時間。日本を夜に出発すると、到着時の現地時間は日本を出発した日の朝となる。
ハワイは、中部太平洋に浮かぶアメリカ領。ハワイ州の州都「ホノルル」があるのがオアフ島。白い砂浜が美しい「ワイキキ」や、火山の噴火により形成された丘が特徴の「ダイヤモンドヘッド」など、雄大な自然が魅力の一大リゾート地である。
日本との関係は1885年、日本政府とハワイ王朝で締結された協定に基づき、現地のサトウキビ畑で3年間の契約で労働することを条件に移民が始まった。移民した953名のうち22名が和歌山県人であったという。第二次世界大戦の悲しい歴史もあるが、日本とは関係が深い地域。和歌山とハワイのつながりに触れていきたい。(次田尚弘/ホノルル)