和市2保育所で試行へ こども誰でも通園制度

一定時間の利用枠内で、就労要件を問わず子どもを保育所などに預けることができる「こども誰でも通園制度」が2026年度から本格実施されるのを前に、和歌山市は25年6月2日から試行的に実施を始める。利用に必要な認定申請を受け付けている。
同制度は、生後6カ月から2歳までの保育所、幼稚園、認定こども園などに通っていない子どもが対象で、子ども1人につき月10時間まで、時間単位で利用できる。市内には1日時点で対象年齢の子どもが6834人おり、うち通園していない子どもは4415人。市の試行は砂山、楠見の市立2保育所で実施し、利用料金は1時間あたり300円(所得に応じて減額あり)となっている。
尾花正啓市長は10日の定例記者会見で「子どもの預かりという福祉的な面だけでなく、育児に不安や悩みのある人の相談、支援もできるので、広く活用してもらいたい」と話し、試行を通じて出てくる課題などを改善し、来年度からの実施拡大に備える考えを示した。
申請方法など詳しくは市ホームページに掲載。問い合わせは保育こども園課(℡073・435・1064)。