世界に和歌祭の演舞披露 大阪・関西万博でPR

和歌祭の大神輿を担ぐ岸本知事と保存会の皆さん(県提供)
和歌祭の大神輿を担ぐ岸本知事と保存会の皆さん(県提供)

関西パビリオン内「和歌山ゾーン」のオープニングイベントには、紀州東照宮の大祭「和歌祭」の保存会から45人が参加し、岸本周平知事らと共に大神輿(みこし)を担いで会場を盛り上げた。

和歌祭の渡御行列で行われる芸を披露する「株」と呼ばれる集団の演舞も行われ、色鮮やかな衣装の子どもたちによる「餅搗踊(もちつきおどり)」や、面をかぶり棒を使う「雑賀踊(さいかおどり)」、「御船歌(おふなうた)」を4回にわたり公演した。

和歌祭実行委員会の中山豊若実行委員長(51)は「和歌山の三大祭りの一つである和歌祭が、関西で開かれる万博のオープニングを飾ることができて大変ありがたく光栄だ。金などの装飾が豪華で、普段見る機会がほとんどない貴重な当時の大神輿を間近に見てもらい、400年以上続く祭りの歴史を感じていただきたい」と話した。

和歌祭の演舞は5月6、7日にも関西パビリオン多目的エリアで披露される。

和歌山ゾーンのコンセプトは「〝上質〟のつまった和歌山」。会期中はほぼ週替わりで県内のさまざまな文化芸術、伝統産業などの活動に関する展示やパフォーマンスを行い、県民参加型のゾーンとなっている。

オープニングには総合ディレクターの東京大学先端科学技術研究センター特任准教授・吉本英樹さんらも出席し、「ぜひ和歌山の素晴らしいものを感じていただきたい」とPR。岸本知事は「国際的に活躍している若手の皆さんに全てお任せし、ファッショナブルな空間になった。和歌山を国際的にも売り出したい」と話し、会期中の盛り上がりに期待した。