ミャンマーに医師ら派遣 日赤が保健医療活動

(左から)寺尾主事、榊本係長、小林副部長
(左から)寺尾主事、榊本係長、小林副部長

3月28日にミャンマーでマグニチュード7・7の地震が発生したことを受け、日赤和歌山医療センター(和歌山市小松原通)の職員3人が現地に派遣されることになり18日、出発式が行われた。

派遣されるのは、医師で感染症内科部の小林謙一郎副部長(43)、薬剤部調剤課の榊本亜澄香入院支援係長(47)、社会課兼救援課の寺尾のぞみ主事(36)。

国際赤十字から要請を受けた日本赤十字が、保健医療チームとして初めて派遣する。チームは5人で、国際支援経験などが豊富な同センターの3人が選ばれた。

小林副部長は医療統括、榊本係長は薬剤師として薬の管理や調達、寺尾主事は物資の受け入れや人員調整などをする。

19日に東京の日赤本社に集合し、現地の状況を確認後、ミャンマー中部で活動を始める。初のチームとして現状のニーズ把握に努め、次の派遣につなげる目的もある。

出発式には、中大輔副院長兼災害医療救援センター長ら多くの職員が参加した。古宮伸洋国際医療救援部長が「政情不安定で難しい部分もあるが、一番経験があり信頼できるメンバー。しっかり頑張ってきてください」と激励した。

現地では政情や治安、インフラの損傷に加え、40度近い気温に雨季が近づくなど、活動上のさまざまな課題があるという。小林副部長は「現地は人道危機的な状況。被災者が少しでも安心して生活でき、一日でも早い復興のために頑張ります」と決意を述べ、「現地のニーズに合わせて必要な仕事を探り、自分たちが一番力を発揮できそうな活動で入っていきたい」と話した。