出版パーティー 『和歌山今昔物語』第3集

文化の力で和歌山を活性化しようと活動する「紀州文化の会」(大江寛会長)は、「あがらの和歌山」シリーズ第18弾『気になる和歌山今昔物語』第3集の出版記念パーティーを和歌山市のホテルアバローム紀の国で開いた。
『気になる和歌山今昔物語』は、同市各地区の成り立ちや移り変わり、代表的な店舗などを6回に分けて紹介するシリーズで、今回の3冊目は、市西部の国道24号、大浦街道が通るエリアを対象に、政治の中心の県庁周辺や景勝地「和歌の浦」などを取り上げている。
パーティーで登壇した大江会長は、本来は今作の内容について紹介する予定だったが、4月15日に急逝した岸本周平前知事をしのび、岸本氏が毎年の出版記念パーティーに欠かさず出席し、今回も出席の返事をもらっていたことなどにふれ、「安らかにお眠りください」と語りかけた。
来賓も岸本氏を追悼するとともに、愛する和歌山の歴史や文化、先人の歩みを記録し、発信し続けている同会の活動の重要性をたたえ、今後のさらなる活躍に期待を寄せる言葉が相次いだ。
パーティーでは、大阪・関西万博の和歌山ゾーンでオープニングを飾った紀州東照宮の大祭「和歌祭」の実行委員会が登場し、風流な渡御行列の芸技種目を披露して会場を盛り上げた他、地元歌手のsinger SAYAKAさん、宮本静さんらのステージも行われた。