和歌山をeスポーツ王国に 万博で高校生らPR

自分たちが作った「夢の動物園」を紹介する生徒ら
自分たちが作った「夢の動物園」を紹介する生徒ら

大阪・関西万博の関西パビリオンの隣にある多目的エリアに8日、和歌山のeスポーツの取り組みを発信するブースが設けられた。4月15日に亡くなった岸本周平前知事も特に力を入れていた分野で、出展者の和歌山eスポーツ連合の谷本翔太代表理事会長(35)は「岸本知事は『eスポーツは若者のためにとても有用』と推進してくれていた。そんな岸本知事のためにも『和歌山をeスポーツ王国にする』という目標をかなえたい」と和歌山のeスポーツを来場者にPRした。

県と、アドベンチャーワールドを運営する㈱アワーズが協力。ブースでは、eスポーツ人口の拡大などを目的に県が6月に実施した「eスポーツわかやま推進プロジェクト」の一環で、星林高校(和歌山市西浜)と粉河高校(紀の川市粉河)が、仮想空間に建物や動物などを自由に作れるゲーム「マインクラフト」で作った「夢の動物園」を紹介。実際にマインクラフトで「ものづくり」をする体験型ワークショップも設けた。

星林高校の松場汐那さん(2年)は「パンダだらけの動物園」「動物好きにはたまらない動物園」「地球をイメージしたドーム状の動物園」など、「夢のような動物園」を作ったという。

粉河高校の古川咲樹さん(同)は「細かいところまで時間をかけて一生懸命に作った動物園を多くの人に見てもらえてうれしいし、多くの人に楽しんでもらいたい」、星林高校の辻村友花さん(同)は「万博で紹介できると知って驚いた。『和歌山のeスポーツは進んでいる』ということを発信したい」と笑顔で話し、訪れた老若男女に魅力などを紹介していた。

訪れた愛知県豊田市の前川由華さん(39)は「和歌山は世界遺産など歴史的なイメージが強かったが、eスポーツという新しいことにも力を入れていることに驚いた」と話し、息子の未橙さん(10)は「ペンギンを作るのが難しかったけれど、頑張って作ってすごく楽しかった」と笑顔で話していた。