実力発揮へメントレ 和工で運動部生対象講演会

メンタルとは何かを紹介する土屋さん
メンタルとは何かを紹介する土屋さん

和歌山市西浜の和歌山工業高校で16日、大阪体育大学スポーツ科学部教授でスポーツメンタルトレーニング上級指導士の資格を持つ土屋裕睦さん(61)による講演「実力発揮に役立つメンタルトレーニング」が行われ、18運動部の約300人が参加した。

講演は、今月末に県高校総合体育大会を控える生徒たちにメンタルの本質と重要性を理解し、実践的なスキルを身に付けて最高のパフォーマンスを発揮してもらおうと実施した。

土屋さんはスポーツ心理学やスポーツカウンセリングを専門にし、さまざまな競技のプロチームや日本代表選手らに、30年にわたってメンタルトレーニングを指導。2024年パリ五輪では、日本選手団の心理サポートなどにも携わった。

土屋さんは講演の中で、「ミスをした時に集中力がなくなる」という生徒に対し、「それは集中する方向が間違っている」と説明。「ミスをした時にミスをした自分に集中してしまうから、ミスすると集中力がなくなると思ってしまう。ミスをした時に、次はこうしようという方向に集中することが大事」と伝えた。

さらに目標設定の重要性について、「『優勝できたらいいな』ではなく『優勝する』でなければ目標をかなえることはできない」と強調。大会出場や大学受験など、それぞれの目標に向けて「目標をかなえた自分をイメージしておくことがとても大切」とも話した。

サッカー部で主将を務める3年生んの山中暢樹さん(17)は「メンタルは自分を信じることが重要だと学んだ。講演で学んだいろいろなことをチームの全員が意識して、インターハイでは優勝したい」と話していた。