和歌山県の中学生3万人割る

 平成24年度の県内の中学校生徒数(5月1日現在)が初めて3万人を下回り、2万9663人(前年度比1・9%減)となったことが、県調査統計課が発表した学校基本調査速報で分かった。減少は3年連続で、過去最高だった昭和37年度(7万7233人)に比べて4割以下となっている。

 少子化で子どもの減少は続いており、在籍者数は小学校が31年連続減少の5万2139人(前年度比3・3%減)、高校が2万9203人(同0・5%減)、幼稚園が8478人(同0・2%減)。一方、特別支援学校の在籍者は15年連続で増加し、1431人(同1・1%増)となっている。

 平成23年度中に30日以上学校を休んだ長期欠席者は、小学生が507人(同7・6%増)で、理由は「不登校」が43・6%でトップ、「病気」が32・3%で続いている。中学校は1107人(同3・1%減)と4年連続で減少し、理由のトップは「不登校」の77・5%。全生徒に占める不登校者の割合は2・84%で、全国平均の2・64%を上回っている。

 卒業後の状況をみると、中学生はことし3月に卒業した1万250人の98・7%が高校に進学し、就職者は0・2%だった。

 高校生は、卒業生9140人のうち大学などに進学した生徒が48・0%と最も多く、専修学校などへの入学が24・4%、就職が19・8%。就職先は県内が78・5%を占めた。