尾和市議が出馬へ 岩出市長選

 岩出市議会議員の尾和弘一氏(65)=同市根来=が27日、本紙の取材に対し、10月18日の任期満了に伴う市長選(9月23日告示、30日投開票)に出馬の意向を示した。市長選に正式に出馬表明したのは尾和氏が初めて。23日に開かれた立候補予定者説明会には、尾和氏と現職・中芝正幸氏(69)=4期目=の2陣営が出席しており、選挙戦突入の公算が大きくなった。

 尾和氏は中芝氏の多選について「5期20年は長過ぎる。今市民の間には『無投票はあかん』との声が多数ある」とし、「市政の新風を実現したい」と意気込んでいる。

 市長の多選禁止条例の制定▽地元企業の育成▽入札制度の透明化の推進▽若者の働く職場の確保を訴え、重点政策として「ごみ有料化」の中止、乳児から中学生の医療費無料化など8点を掲げている。

 尾和氏は愛媛県大洲市出身。地元の高校卒業後、昭和43年に日本ハム㈱に入社。平成12年に旧岩出町議に初当選し、2期務めた後、20年に市制施行後の市議選に当選した。

 昭和57年に和歌山大経済短大、平成16年に放送大学教養学部・社会と経済、19年に同学部・産業と技術を卒業している。

 家族は妻、子1人。趣味はハイキング、イサギ釣り、柔道(2段)など。