和歌山産の至高のディナー ベルギーシェフが披露
県産食材を使い、ベルギー王室御用達のシェフや有名パティシエがディナーを振る舞う「五感を満たす美食の祭典」が6日から8日までの3日間、リバースイート大阪(大阪市中央区北浜東)で開かれ、食の関係者や一般約240人が来場。3夜にわたり繰り広げられる〝和歌山産〟の至高のディナーを堪能した。
3年前の和歌山市での開催に続き、今回が2度目。日本の優れた食材を世界に発信・紹介する、スターフードプロジェクト実行委員会(新古祐子実行委員長)が主催した。日本の若手シェフも協力。県内からは紀美野町のレストラン「chez(シェ)みなみ」の南健シェフが参加した。
テーブルには近大の完全養殖マグロ、加太の鯛や熊野牛を使った魚料理や肉料理など、和歌山自慢の味が次々と運ばれた。参加者は、日高川町の「あゆチョビ」やユズの金山寺味噌なども彩りよく添えられた繊細な料理を、目と舌でじっくりと味わっていた。
シェフが料理に合う和歌山の地酒をセレクト。スイカとミカン酢、エビと山椒みそといった、斬新な組み合わせや、ベルギーならではのチョコレートと、山椒やレモンのマーマレードを合わせたデザートも提供された。
料理に使われた食材や特産物は、11月にベルギーで開かれる「HORECA(ホレカ)フードエキスポ」出品など、ヨーロッパ向けの食の輸出事業として積極的に働き掛けていくという。
食の格付け「ミシュランガイド」で2つの星を獲得したレストランのオーナーシェフ、フランキー・バンデルハーグ氏など6人は「和歌山食材とベルギーの組み合わせは大きなチャレンジだったが、さまざまな組み合わせができてよかった」などと話した。
兵庫県西宮市の料理研究家、坂本萌美さん(50)は「フランス料理と日本のお酒との出合いも斬新で驚き。これほど近くにある和歌山の素晴らしい食材が、もっと阪神間にも出てきてほしいですね」と話していた。