リフォーム工事の補助スタート 海南市

 海南市は8月から新しく、住宅リフォーム工事にかかる費用の一部を補助する事業をスタートさせた。市民の安心して住み続けられる住まいづくりや居住環境の向上を図るための支援。9月30日まで申し込みを受け付けている。神出政巳市長が今期の政策として4月の選挙で掲げた「元気ふれあいのまちづくり」の一環。

 対象は現在住んでいるか今後住もうとしている市内の住宅、共同住宅(専有しているか貸与を受けている部分のみ)。対象者は持ち家の場合が所有者と家族、借家の場合が貸与を受けている人と家族で、いずれも家族を含めて市税を滞納していない、暴力団関係に該当しないといった要件を満たしている必要がある。

 補助は工事金額の10%(上限10万円)。工事は、屋根の塗り替え・ふき替え▽外壁の張り替え・塗装▽内壁、天井、床の張り替え▽ガスや電気設備▽浴室ユニット、浴槽の新設▽キッチンユニットの取り替え▽建具、開口部の新設・取り替え――などとなっており、また、市内で建設業等を営み定められた要件を満たす個人事業主か法人による施工で、本年度中に完了する予定のものに限られる。

 金額が10万円に満たない場合や交付決定(10月以降)までに着工、完了している工事については対象外となるので注意が必要。50件を募集し、応募多数の場合は抽選(10月中に実施)を行う。

 予算は500万円で、人口流出の防止や産業の活性化も狙い。県内では他、高野町が4月から実施している。同市では他、障害者の住宅改修費給付や介護保険制度における住宅改修も実施。住宅リフォーム工事補助の申し込みや問い合わせは都市整備課(℡073・483・8480)まで。

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 木造住宅無料耐震診断も 海南市は、昭和56年以前に建てられた木造住宅の無料耐震診断を受け付けている。募集は来年2月7日まで。申し込み順で60件に達し次第締め切る。担当課では「地震は対策ができていないからといって待ってくれません」と受診を呼び掛けている。詳細は市のホームページを見るか、問い合わせは都市整備課へ。