国体の火をつくろう 岩出で炬火イベント

 紀の国わかやま国体の総合開会式で使われる火をおこすイベント「国体の火(炬火)をつくろう」が11日、岩出市金池の総合保健福祉センター1階中庭で開かれ、市内6小学校の児童会役員21人が取り組んだ。

 同イベントでは、総合開会式の式典を彩る炬火(きょか)セレモニーで、県下30市町村の火を一つにまとめて炬火台に点火する際の元になる火を採火。先端が三股になった矛状の「舞錐(まいぎり)」と呼ばれる道具を使い、火をおこした。

 児童たちは各学校に分かれ、舞錐の横木を上下させて、火種作り。摩擦によって煙が出始めると、児童は汗を流しながらラストスパート。周囲からは「がんばれー」と声援が飛び交い、火種に息を吹き込んで火がおこると、歓声と拍手が湧き起こっていた。

 各学校でおこした火は固形燃料を入れた空き缶に移し、代表児童がトーチを使って炬火受け皿に点火。「岩出市の火」の誕生に、参加した児童たちは笑顔を見せ、最後に記念撮影を行った。

 おこした火はハクキンカイロで開会式まで保管する。

舞錐を使って火をおこす児童

舞錐を使って火をおこす児童