11年ぶり開催近づく 大飯盛物祭の修祓式
4月3日に紀の川市貴志川町で開かれる「大飯盛物祭」で使う盛物の本格的な製作を前に6日、同町内で修祓(しゅうばつ)式が行われ、作業にあたる人たちの心や体を清め、完成を願った。
同祭は、同町国主の大國主神社(山本幸泰宮司)の神事で、今回11年ぶりに復活。約6000個の串に刺した餅を取り付けた盛物を、行列をつくりながら旧貴志川支所から同神社まで運ぶ。
式には、同祭実行委員会(柳瀬森哉会長)の他、来賓の中村愼司市長や地元選出の県議、市議ら約60人が出席し、山本宮司(58)が式を執り行った。降神の儀や玉串をささげる儀式などの後、柳瀬会長(77)は「素晴らしい祭りができるよう、しっかり準備を進めていきたい」と、祭りの成功へ気持ちを込めた。
実行委は今後、盛物の製作やしめ縄作り、飾り付け用の餅つきなどの準備に取り掛かる。同日現在、行列に参加する稚児の応募はすでに約140人に上り、来賓を含めて約800人が行列に参加する予定だという。