楽しい時間お届け 海南中1年が施設訪問
海南市日方の市立海南中学校(小坂啓次校長)の1年生75人は3、4日の2日間、市内の幼稚園や高齢者施設を訪問し、歌やゲームなどを通して楽しい時間を届けた。
総合的な学習の一環として行ったもので、生徒は6グループに分かれて施設を訪問し、練習してきたオリジナルの劇などを披露した。
4日、同市築地の介護老人保健施設「カルフール・ド・ルポ」には生徒8人が訪問し、利用者約30人の前で、民話「笠地蔵」をベースとしたオリジナルストーリー「タオルじぞう」を披露。おじいさんが地蔵にタオルをあげると、大量にお返しをもらえるストーリーで、生徒の熱演に会場は笑いに包まれた。
この他、箱の中に入っているものを当てるゲーム「?BOX」も好評。箱の中にはそろばんや野球のボールなどが入っており、挑戦者は手の感覚を頼りに中身を当てていた。
ゲームの参加者には生徒から「長生きしてください」「また会えることを楽しみにしています」といったメッセージカードが手渡された。
グループリーダーの江川莉湖さん(13)は「台本を覚えるのが大変だったが、とても喜んでくれたので、うれしかった」、施設利用者の上南裕計さん(74)は「中学生らしい芝居をしてくれて、とてもよかった。人に喜んでもらうことをするのは本当に大変だが、生徒さんたちはできていた」と話していた。