和大生が小学校で税の授業 取り組み4年目

 和歌山市立藤戸台小学校(同市栄谷、横町真紀校長)で27日、和歌山大学教育学部の学生による税金の授業が行われ、6年生132人が税金の仕組みや重要性を学んだ。

 同学部の講義「『税の授業』研究」を受講する2、3回生7人が講師を務めた。同学部と税務署、税理士会などが協力し、租税教育の充実を目指す取り組みの一環。ことしで4年目を迎えた。

 授業では、学生たちは税金が生活のどのような部分で役立っているのかを説明。児童らは、税金がある場合とない場合で、学校の授業、ごみ収集、消防車を呼ぶなどのお金のかかり方がどれくらい違うのかを手作りの人生ゲームでシミュレーションし、税金を払うべきかについて討論した。

 石田柚季さん(12)は「税が人を助けることもあるし、自分が助かることもあると知った」、鶴島稜空君(11)は「税金を払うのは嫌だと思っていたが、大切なことだと知った。大人になったら払いたい」と税金の大切さを学んだ様子だった。

 同大2年生の崎濱木実さん(19)は「自分や家族が払う税金が生活に役立っていることを子どもたちに知ってもらう良いきっかけになれば」と話していた。

人生ゲームでシミュレーションする児童ら

人生ゲームでシミュレーションする児童ら