瀬戸内海環境保全会議 県内14年ぶり開催
瀬戸内海の環境保全を図る「第46回瀬戸内海環境保全知事・市長会議総会」が15日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開かれた。
毎年、瀬戸内海海域の府県で順次開かれているもので、和歌山県での開催は平成14年以来14年ぶり。同会議は13府県知事、23市長で構成され、国への提案活動などを行っている。
開会に当たり、議長を務める兵庫県の井戸敏三知事は「水質は基準を満たし、きれいな海は実現したが、漁獲量が激減するなど海は豊かさを失っている。今後も瀬戸内海の環境保全の中枢を担い、瀬戸内海の、人と自然との交流を通じた豊かな里海の実現を目指したい」とあいさつ。
主催県を代表し、仁坂吉伸知事は「和歌山は瀬戸内海の端だが、保全の問題には大きな関心を持っている。県でも今『水の国、わかやま。』というキャンペーンを打ち出しているが、その根っこは環境を守るということにある」と述べた。
瀬戸内海をめぐっては昨年10月2日、瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律が公布され、同日から施行されている。
議事では、平成27年度の事業や決算を報告。28年度事業計画や収支予算などが承認された。その他、豊かさを実感できる海の再生事業など、環境省の取り組みの報告があった。