団体和北、個人7人全国へ 高校レスリング
第60回風間杯全国高校選抜レスリング大会の近畿ブロック予選で県勢が大活躍。学校対抗戦(団体)で和歌山北高が1位となり、個人対抗戦でも同校と、和歌山工業高、和歌山東高の和歌山市内3校の選手7人が入賞し、全国大会への切符を手にした。
近畿ブロック予選は1月28、29日に神戸市の神戸グリーンアリーナで開催。個人戦は、50㌔級で岡本景虎君(和歌山北1年)が3位、田中開偉君(同)が5位、66㌔級で谷口智紀君(同)が優勝、74㌔級で内田貴斗君(同)が2位、辻岡稔基君(和歌山東1年)が6位、96㌔級で垣内大征君(和歌山北2年)が優勝、120㌔級で檜山魁豊君(和歌山工2年)が2位に入賞する活躍を見せた。
檜山君は野球やボクシングなどさまざまなスポーツを経て高校からレスリングを始めた。和歌山工レスリング部には部員が2人しかいないため、和歌山北との合同練習に参加している。今大会は決勝まで進んだが、栗東(滋賀)の奥村総太選手に惜しくも敗北。「もう少しできたら勝てたのに」と心残りがあり、全国大会に向けては「今までは押すばかりの戦い方だった。自分から攻めて勝ちにいきたい。最低でもベスト8、狙うのは優勝」と話す。
団体戦には和歌山北レスリング部の1年生5人と2年生4人が出場。トーナメント方式で、下の階級から順に試合を行い、勝ち数が多い学校が勝ち進んだ。
2回戦から登場した和歌山北は栗東、大和広陵(奈良)、猪名川(兵庫)と対戦。いずれも楽に勝てる相手ではなかったが、戦略の研究で優位に試合を運ぶことができた。
9人の選手の気持ちをつないだのは1枚のハンカチ。レスリングでは選手がハンカチを所有するルールがあり、選手たちは自分の試合が終わるごとに次の選手にハンカチを渡し、勝利へのモチベーションを高めた。
今後は全国大会に向けて、近畿予選で感じた課題を克服するため、練習に励んでいる。主将となってすぐに今大会を迎えた2年生の大植悠生君は「主将になって日は浅いので、まだまだ未熟なところもあるが、みんなを引っ張って、全国1位になりたい」と主将として意気込みを話している。
第60回風間杯全国高校選抜レスリング大会は3月27~29日の3日間、新潟県の新潟市体育館で行われる。