食害防止ネット効果 片男波で潮干狩り調査
潮干狩りの復活に取り組んでいる和歌山市の和歌浦片男波干潟で26日、成育状況調査が行われ、和歌浦小学校3~6年生約150人が参加して、アサリの試験掘りを楽しんだ。
干潟を管理する和歌浦漁業協同組合(籔豊組合長)が昨年10月、エイやクロダイなどからアサリを守るため食害防止ネットを2600平方㍍にわたり設置した。この日は、約300平方㍍の範囲で、児童らが熊手を使って、潮干狩りを行った。
大きさが1㌢未満のアサリが多い中、3㌢ほどあるものもあり、見つけた子どもは声を上げて喜び、楽しんでいた。1時間程度作業した結果、バケツ2~3杯分の17㌔が収穫できた。食害ネットの外ではアサリが確認されなかったことから、ネット設置の効果は実証されたが、一般開放できる量の収穫には至らなかった。
過去にも同所で潮干狩りをしたことがあるという5年生の花尻朝輝君(10)は「大きいアサリやハマグリの他にも、生き物がたくさんいて、楽しかった」と話していた。