世界の高校生が議論 和歌山でフォーラム
県内外やアジア・オセアニア地域の高校生が環境や防災、観光などの課題について英語で議論を深める「アジア・オセアニア高校生フォーラム」が7月29日から8月2日まで県内で開かれた。
国際社会で活躍できるリーダーの育成を目指して開かれ、ことしで3回目。国内外の高校生約300人が参加した。
31日に和歌山市の県民文化会館で行われた開会式では、仁坂吉伸知事が「世界での活躍が期待されている皆さんが本音で議論し、世界への一歩につなげてほしい」とあいさつ。東アジア・アセアン経済研究センターの西村英俊事務総長は「世界津波の日が制定され、災害の多い日本で、どのように命を救えるかを議論してもらいたい。将来のリーダーを育てる行事として、長く続けば」と生徒らに期待を寄せた。
会場の高校生を代表して、県立粉河高校の内藤綾美さんとタイのレイチス・サイプラサートさんが「いろいろな話をして友人をつくり、創造的な方法を話し合いたい」と開会宣言を行った。
31日と1日は分科会が行われ、県内外の高校18校の25人、オーストラリアや台湾など20カ国・地域の20人が、各国に共通する環境や防災、グローバル化などの課題について研究成果を発表した。1日の分科会の後は全体会、仁坂知事主催のレセプションが開かれ、2日には智弁和歌山高校と海外参加者の交流プログラムが行われた。