徳川家ゆかりの能面 根来の資料館で展示
和歌山県岩出市根来の民俗資料館で10月16日まで、根来寺所蔵宝物展「根来寺の能面~根来寺に伝わる紀州徳川家ゆかりの品~」が開かれている。
市教育委員会が主催。同寺は天正13年(1585)の羽柴秀吉の紀州攻めにより、一部を残して焼失。江戸時代に紀州徳川家が復興に尽力し、特に第8代藩主・徳川重倫(しげのり)と母・清信院の多大な支援で復興が進められた。現在、根来寺に伝わる159の能面は重倫が寄進したもので、今回はその一部を展示している。
能面は、演目「石橋」の専用面である「獅子口」や、口を開け、目が飛び出るほどに見開いた「飛出」など8点を展示。その他、能面を収納するたんすや収納時に使用する能当なども並び、約20点の貴重な所蔵品を公開している。
展示時間は午前9時から午後4時半まで。入場無料。火曜休館。問い合わせは同館(℡0736・63・1499)。