阪和道「和歌山南IC」設置へ
和歌山市は、 阪和自動車道に和歌山南インターチェンジ(IC)を設置する方針を決めた。 大橋建一市長が12日、 定例の記者会見で明らかにした。 設置時期は未定で、 設置場所もこれから検討されるが、 森小手穂交差点近くが有力な予定地。 大橋市長は 「和歌山IC周辺の渋滞緩和や、 南部・南東部の利便性、 防災機能の向上などが期待できる」 と話している。
市の幹部職員で構成する 「政策調整会議」 で決定した。 設置されれば、 平成22年3月の和歌山北IC以来で、 市内3つ目のICとなる。 今後、 日本高速道路㈱、 国、 県など関係機関と協議し、 設置に向けた検討を行っていくという。
市は設置の必要性として、 ①和歌山IC周辺道路の交通渋滞の緩和②南部・南東部地域住民のICまでの利便性向上③災害時の救援、 輸送路としての機能向上④観光活性化⑤事業所の産業活性化⑥県立医大までのアクセス短縮による高度医療体制の確立の6点を挙げている。
昨年8月の市民アンケートで、 「和歌山南ICが必要、 どちらかと言えば必要」 と答えたのが、 周辺地域で約7割、 南東部・南部で約6割、市全体で約5割。 企業向けのアンケートでも約6割が 「必要だ」と答えている。
市の調査によると、 和歌山北ICが設置されてからも、 和歌山IC周辺道路の渋滞は緩和されることがなく、 「(和歌山北ICは)新たな利用者を取り込んだ形になった」 という。 しかし、 和歌山南ICを設置した場合、 和歌山IC南口で一日約2800台減、 宮街道で同600台減となり、 大幅な渋滞緩和につながるとみている。
和歌山南ICを設置することで、 ICへのアクセス時間は和歌山本港からは4・2分、 県立医大、 紀三井寺競技場からは9・9分、 和歌浦(片男波)からは10・4分、 それぞれ短縮できるという。