ミカン収穫・出荷量日本一 県が14年連続
2017年の県産ミカンの収穫量は14万4200㌧(前年比10%減)、出荷量は13万400㌧(同11%減)だったことが近畿農政局の統計で分かった。収穫量、出荷量とも統計調査を行うようになった1971年産以降で最も少ないが、14年連続で日本一となっている。
ミカンは豊作(表年)と不作(裏年)が交互に派生する傾向があるため、15年と比較すると収穫量が10%、出荷量が8%減少している。
結果樹面積は7070㌶で、前年産に比べて1%減少(15年産比3%減)。未結果樹が結果樹齢に達したことによる増加があったものの、優良品種への転換、生産者の高齢化による廃園などによって減少があったことが影響している。
17年産の生育状況は、着花数は園地や樹によるばらつきはあったが、全体として前年産に比べて減少。結果数は、着花数の減少や、5月中下旬が高温少雨に推移したことによる自然落果が多かったため、前年より少なくなった。果実肥大は、6月上旬から7月下旬にかけての少雨で初期肥大は抑制されたが、9月中旬以降の降雨で回復し、前年産に比べやや良好だった。
主な被害は、台風5、18、21号の接近、上陸に伴う暴風による傷果などが見られた。
10㌃当たりの収量は2040㌔で、前年産に比べて210㌔(9%)減少。果実肥大はやや良好だったが、結果数が少なかったことが要因。15年産との比較では160㌔(7%)下回った。