夏の健康願い 伊太祁曽神社で茅輪作り

 和歌山県和歌山市の伊太祁曽神社(奥重視宮司)で30、31日に開かれる茅輪祭(ちのわまつり)に向け、26日に大茅輪が奉製された。

 同神社の四大祭の一つ。参拝者は茅輪をくぐることで知らないうちに背負っていた半年分の罪やけがれをはらう。

 茅輪は氏子総代約20人が作る。直径2㍍の輪の芯となる部分を茅(かや)で覆い、同じく茅で作った縄を巻き付けて固定する。祭壇や奉納行事を行う舞台も一緒に準備された。

 奥宮司は「京都の祇園祭はもともと疫病をはらうためのもの。それと同じで輪をくぐって神様の力を分けてもらい、厳しい夏を乗り切ってもらいたい」と話している。

 茅輪祭は30日午後6時からくぐり初め神事。宵宮祭のカラオケ大会のゲストは演歌歌手の宮本静さん。31日の本祭は午前11時から本殿祭。午後3時から打ち水大作戦が行われる予定。

氏子総代により固定される大茅輪

氏子総代により固定される大茅輪