強さと優しさ備えて 県警察学校27人が卒業

 和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本、西川敏秋校長)で1日、約6カ月間の教養訓練を終えた初任科第145期生(短期過程)の卒業式が行われ、22~29歳の27人(うち女性5人)が警察官として新たな一歩を踏み出した。

 式には檜垣重臣県警本部長ら警察幹部や保護者が出席。卒業生を代表して和歌山北署に配属される塩路達樹巡査(23)が西川校長から卒業証書を受け取った。

 西川校長は「何事にも一生懸命取り組み、健康に留意し、よい習慣を心掛けてほしい」と式辞を述べ、檜垣本部長は「地域の警察官として強さと優しさを兼ね備えた存在になってほしい。常に研さんを積み、自己の能力を高めてもらいたい」と訓示。塩路巡査は「かけがえのない仲間と共に厳しい訓練を乗り越えることができた。県民の期待と信頼に応えられるよう努めたい」と謝辞を述べた。

 田辺署に配属される植村友美巡査(23)は「仲間と切磋琢磨して乗り越えることができた。警察学校で培ってきたことを生かし、現場で学びながら地域の人に信頼される警察官になりたい」と意気込みを語った。

 卒業生は4月1日に県巡査として採用後、警察官としての基礎を学び、10月1日付で串本署を除く県内13署で3カ月間の職場実習を行う。

謝辞を述べる卒業生代表の塩路巡査

謝辞を述べる卒業生代表の塩路巡査