JICAボランティア経験語る 秋の募集中

 和歌山青年海外協力協会(WOCA)は9月29日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で「協力隊ナビ+~JICAボランティア経験者と語ろう~2018・秋」を開催。県内から派遣され、世界各国での任務を終えてことし帰国した3人が約2年間の体験を語った。

 海外事情やJICA(国際協力機構)ボランティアに興味がある人を対象に、それぞれの国での生活や活動について報告し、多くの人に活動について知ってもらい交流することが目的。

 フィリピン・シキホール州サンフアン町役場の計画開発事務所で観光推進基本計画の策定に携わった県職員の森下元喜さんは「観光地がゴミだらけだった。清掃活動で少しでもきれいにしたいと思い活動した」、田辺市役所を定年退職してフィジーの首都スバ市役所の健康推進部に配属され、廃棄物処理基本計画の策定に携わった松下精二さんは「時間間隔の違いが大変だった。計画を立てて活動することが難しく、彼らと歩調を合わせるのが難しかった」と話した。

 大学を休学して西アフリカの内陸国ベナンで図工・体育・算数の授業改善を行った藤田恵奈さんは「時間や約束を守らないなど文化の違いに苦労した。ボランティアはお金やアメをくれる人などといった間違った意識を変えるために、同じようなライフスタイルで生活した」と活動を振り返った。

 JICAボランティアは11月1日まで募集している。詳しくはJICAのホームページで。

ベナンでの活動を話す藤田さん

ベナンでの活動を話す藤田さん