インバウンド対策考える 地域フォーラム
インバウンド(訪日外国人旅行者)をテーマにした「都市創造フォーラム和歌山×京都」が18日、和歌山県和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれ、専門家4人が課題について意見を交わした。
京都府や市、京都商工会議所でつくる京都ブランド推進連絡協議会が主催。都市の向上を目指し、伝統・文化に培われた年の魅力や地域ブランドを高める優れた取り組みを紹介することを目的に全国主要都市で開催しており、県内では初めて。
テーマは「インバウンド対策について~国外と国内のバランスと調和~」。和歌山大学の尾久土正己観光学部長、㈱MANPA・㈱観潮の坂口宗徳社長、京都の綿善旅館の若女将の小野雅世さん、龍谷大学国際学部国際文化学科のデブナール・ミロシュ講師が登壇した。
インバウンド対策について、デブナール講師は祇園を事例に挙げ、「(訪日客の)数が原因。急激に増えすぎたことで適応する時間がなかった」とし、小野さんは「インバウンドはカントリーリスクがあることを理解しなければならない。地元、地域の、近隣のに力を入れて地元に還元することも大切」、坂口社長は「テクノロジーが進歩しても、温かいおもてなしをしっかりとして観光業をやることが大事」、尾久土観光学部長は「観光は旅行プラス非日常の体験。これまでの見る観光より体験する観光が大切」と話した。