県内中学女子は過去最高 全国体力テスト
全国の小学5年生と中学2年生を対象に文部科学省が実施した2019年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果が23日に発表され、和歌山県は中学校女子で過去最高得点を記録し、12位と順位を大きく上げた。競技の調査結果を示す体力合計点は、県では小学校男女、中学校男子で前年を下回ったが順位に大きな変動はなかった。
調査はことし4月から7月にかけて実施。県内では特別支援学校の児童生徒を含む小学校235校の7669人と中学校128校の6740人が参加。握力や反復横とび、20㍍シャトルランなど8種目の競技とアンケートを行った。
体力合計点は小5男子が54・20(全国平均53・61)、女子は56・32(同55・59)、中2男子は41・88(同41・56)、女子は51・04(同50・03)。小学生は8年連続、中学生は2年連続で全国平均を上回った。競技別では握力、長座体前屈、上体起こし、反復横とび、ソフトボール(ハンドボール)投げの他、小学生は20㍍シャトルランで全国平均を上回ったが、50㍍走と立ち幅跳びの他、中学生では持久走と20㍍シャトルランで下回った。
小学校男子は2年連続で体力合計点が低下。全国平均も過去最低点となった。
県では、生涯にわたり運動に親しむ資質や能力を育成し、健康の保持増進と体力向上を図るため、全国に先駆けた小中高校全学年での体力テストや研修会の実施、「きのくにチャレンジランキング」など運動機会の拡大に取り組んできた。
今後は運動する子、しない子の二極化や小学生の体力低下、小中学生のスピードと瞬発力などの課題に対し、「体力アッププラン」の内容見直し、各市町村教育委員会への訪問と取り組み指導を行うとしている。