遠隔で双方向の授業 県立校でオンライン学習
和歌山県立学校では、臨時休校期間中に会議システムや学習支援サービスを導入し、それぞれに授業や健康観察のオンライン化に取り組んでいる。学校再開後には生徒は段階的に通常登校になるが、新型コロナウイルス感染症の第2波に備え、また他の分野でもオンラインを活用し双方向型の授業ができるように、知識や経験を蓄えている。
県立向陽高校(和歌山市太田)では、27日に3年生の選択授業「数学探究Ⅱ」をウェブ会議サービス「Zoom(ズーム)」を使って実施。受講生9人が出席した。
同校では分散登校を行っており、生徒の登校にかかる時間に合わせて授業の時間を調整。オンライン授業の環境整備のため、生徒にiPadも貸し出している。この日の授業では、自然数の証明問題や論理に関する問題に取り組んだ。生徒は教員からの質問に答えながら、問題を解いていた。
授業を終えた鈴木隆雄教諭は「もっと大人数への授業となると難しいと思う。通常の授業よりも生徒が理解できているかを確認しながら、はっきりと話すように気を付けた。今後また休校になった場合や、補習授業などでも利用できたら」と話していた。