不思議な世界へ 第20回記念マジックフェス

和歌山マジシャンズクラブ(森教二会長)の第20回発表会「マジックフェスティバル」が23日午後1時から、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館小ホールで開かれる。20回目の記念会。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が危ぶまれたが、感染予防対策を講じて実施を決めた。メンバーは「たとえお客さんがゼロでも、目いっぱい練習しようと準備してきました。元気と笑顔を届けたい」と意気込んでいる。

同クラブは「市民成人学校マジック教室」(現「市民大学マジック教室」)修了生で結成された。

一時は開催が不透明だったが、コロナに負けることなく「継続は力なり。来年の国民文化祭に向けて文化の布石を」と10月から練習を積み重ねてきた。

発表会には子どもマジック体験教室の参加者4人を含め、23人が出演。カードマジックやミステリーボックス、和傘や獅子舞を使った奇術など、和洋を織り交ぜ華やかでバラエティーに富んだ内容で送る。

先日、市内の河西コミュニティセンターで行われたリハーサルでは、岩橋延直さん指導のもと、出演者が音楽に合わせて動作のタイミングなどを確認。

四つ年上の兄・翔仁(はやと)君の影響でマジックを始め、ステージに立つのは3度目という市立新南小学校3年生の辻直仁君は、水を注いでもぬれない「魔法の新聞紙」などに挑戦する。「みんなが驚いたり拍手をしてくれたりしたときはうれしい。これまでより時間が長いマジックだけど、しっかりお客さんの顔を見てできるように頑張りたい」と笑顔。

瞬時に着けていた面が変わる「変面」に挑む海南市の片山孝雄さん(82)は「うまく面が変わったかどうかは、拍手の大きさが決め手。皆さんに喜んでもらい、客席と一体になれれば最高ですね」と練習に励んでいた。

小学校5年生からマジックを続ける森会長(78)は「私たちが目指すのは、見ていて気持ちが明るく心豊かになる舞台。楽しいマジックを演じたい」と話している。

無料。整理券は入り口で配布。問い合わせは森さん(℡073・452・8627)。

 

多彩なマジックを披露