過去最多15人感染 コロナで県「今が正念場

和歌山県は19日、県内で新たに20~90代の男女15人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。一日の新規感染者数では過去最多となった。県内の累計感染者数は計361人。60人が入院している。記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は「大変危機感を持っている。今が正念場」と話した。

居住地別では、和歌山市9人、岩出保健所管内2人、橋本保健所管内2人、田辺保健所管内1人、県外1人。

和歌山市有本のデイサービス「有本の家」では、利用者7人の感染が判明。17日に感染が発表された女性介護職の濃厚接触者で、同施設関係の感染者は計8人となり、県は県内9件目のクラスターと認定した。

店の経営者、利用客などの感染が判明しクラスターに認定されている「創菜こころ」(橋本市)関係では、利用客で和歌山市在住の60代男性医師の感染が判明。診療放射線技師らの感染が判明している県立医科大学付属病院紀北分院(かつらぎ町)関係では、和歌山市の30代男性医師の感染が判明。

野㞍技監は、感染が判明した人の中に症状が出てからも勤務を続けていた人がいることにふれ、「発熱だけがコロナの症状ではない。基本的な感染予防策をとっていただき、症状がある場合は出勤を控えていただきたい」と呼び掛けた。

 

感染者について発表する野㞍技監㊧