和歌山に元気を なでしこが県内で合宿

 サッカー日本女子代表 「なでしこジャパン」 の合同合宿が10日から13日まで、 和歌山県内で行われ地元住民らは歓迎ムードに沸いた。 合宿中は、 台風12号で被害を受けた地域の子どもたちが招待されるなどし、 詰め掛けたファンや子どもたちは憧れの選手たちに大きな声援を送っていた。

 代表チームの県内での合宿は初めて。日本サッカー協会が、 昨年水害に遭った和歌山を元気付けたいと、 県内を合宿地に選んだ。
 主将の沢穂希選手は、 右ふくらはぎを痛め不参加となったが、 川澄奈穂美選手や宮間あや選手らが参加。 U‐20 (20歳以下)、U‐17 (17歳以下)の女子代表選手も加わり、総勢70人を超える合宿となった。

 10日に上富田町の上富田スポーツセンターで行われた歓迎セレモニーには、 地元住民ら約900人が集まった。 仁坂吉伸知事が 「台風被害を受けたが、 なでしこジャパンの姿を見て元気になることができると思う。 癒やしの地、 口熊野で技を磨かれ、 さらなる飛躍を期待したい」と歓迎のあいさつ。  地元サッカークラブの小学生から花束と手紙を受け取った佐々木則夫監督は 「サッカーはすぐにうまくはならないけど、 諦めないで頑張って」と伝えた。 県からは熊野牛20㌔、県産梅干し46㌔が贈られた。

 佐々木監督は 「ドイツのW杯でも、 和歌山からもらったおいしい梅干しが大きなパワーになった。U‐17、 U‐20、 なでしこともに一丸となって五輪を目指していきたい。 ご声援よろしくお願いします」と決意を語り、 なでしこメンバーらのサイン入りユニホームを仁坂知事に手渡した。