県議政調費の住民監査棄却 市民オンブズ
県議1人の平成19~24年度の政務調査費(現・政務活動費)の支出が一部違法だとして、市民団体「市民オンブズマンわかやま」が返還などを求めた住民監査請求について、県監査委員会は27日、却下や棄却などとする監査結果を同団体、知事、県議会議長に通知した。
監査委員は、5年の時効が完成している部分については却下。時効が完成していない21~23年度分は、裏付け資料の保存期間3年を過ぎており、事実関係を確認できないため棄却とした。
24年度分は、監査委員4人のうち2人は一部違法としたが、県議選出の2人は「各議員の自主性や自立性、政務活動に対する裁量を尊重すべき」などとして最終意見が一致しなかったため、監査結果を決定できなかったとした。
同団体は「議員の監査委員は政務調査費を受領しており、間接的に影響を受ける関係にある。議員が政務調査費の監査を担当する限り、公正・公平な監査は期待できない」と非難している。