お願いコールも追い込み 参院選最終盤に
10日投開票の参院選は9日、18日間の選挙運動最終日を迎える。候補者は、夏の暑さの中、拡声器の使用が認められる当日午後8時まで、最後の力を振り絞って有権者に政策を訴える。各陣営の事務所では、受話器を片手に次々へと支持者らに呼び掛ける電話作戦が展開され、投票日に向けて最後の追い込みに入っている。
和歌山選挙区の3候補は最終日、和歌山市内を中心に最後の訴えを行い、選挙戦を締めくくる。
幸福実現新人で党県本部副代表の西本篤候補(46)は、和歌山市内などを回り、選挙運動終了間際に、支持母体の幸福の科学和歌山支部周辺で演説予定。
無所属新人で、事実上の野党統一候補である弁護士の由良登信候補(64)=共産・社民・生活推薦=は午後7時45分、南海和歌山市駅前でマイクを握る。
4選を目指す自民現職の鶴保庸介候補(49)=公明推薦=は午後6時から、JR和歌山駅前で今選最後となる演説会を行い、有権者らに支持を呼び掛ける。
今選では、18歳選挙権の実施により、政治参加の機運に高まりが見られ、投票率アップも期待される。補選を除く過去の参院選で3番目に低かった前回、平成25年の県内投票率54・94%を上回るか注目される。
和歌山地方気象台によると、投開票日となる10日の県内の天気は、前線や湿った空気の影響で雲が広がりやすいが、天気は持ちこたえる予報となっている。しかし、天候次第では、投票率に影響する可能性もある。