模擬授業や新生児の体験 高等看護学院で

 紀の川市西野山の和歌山県立高等看護学院は7月31日、オープンキャンパスを開き、看護師や助産師の資格取得を目指す高校生らが模擬授業や新生児の扱い方などを体験した。

 毎年1回開かれている。「基礎看護技術Ⅰ」の模擬授業では、病気の感染拡大を防止するための基礎知識を学習。教員が「病気になった人は抵抗力や免疫力が低下しており、感染症にかかりやすい。感染を防ぐことで病状が悪化しないように見守るのが看護師の役割」と説明。看護学科では清潔な手で看護ができるよう、衛生学的に正しいとされる手洗いの方法を詳しく学ぶことを紹介した。

 等身大の赤ちゃんの人形を使い、お風呂に入れる「沐浴」や聴診器で心臓に異常がないかを調べる「心音聴取」、抱き方の体験なども行われ、参加者は同学院生徒に質問をしながら体験。人形を抱いた高校生は「赤ちゃんの頭がこんなに重いなんて」と驚いた様子だった。

 模擬授業を受けた県立耐久高校3年の出口雄大君(17)=海南市=は「看護師に興味があり、入学してからどんな勉強をするのか、少し分かりました」と話していた。

赤ちゃんの人形で抱き方を学ぶ高校生㊧

赤ちゃんの人形で抱き方を学ぶ高校生㊧