3年連続で全地点下落 和歌山県内地価
平成24年1月1日現在の土地取引の基準となる地価が全国一斉に公示された。 県内は全地点 (選定替え3地点を除く174地点) の地価が3年連続で下落した。 住宅地、 商業地ともに、 平均変動率は21年連続でマイナスとなっているが、 下落率が前年に比べてやや縮小し、 下げ止まりの動きを見せた。
住宅地の1平方㍍当たりの平均価格は、 4万9200円で前年比4・9%下落。 ピーク時の平成3年の17万3600円に比べ、 4分の1ほどとなっている。 商業地の平均価格は9万500円で、 ピーク時の平成3年の10分の1以下、 平成12年以降、 最低価格を毎年更新している。
県全体の平均価格は、 宅地見込み地を除いた住宅地、 商業地、 準工業地などで、 下落率が前年より縮小した。 市町村別では、 和歌山市の同平均価格が8万3200円で4・2%下落し、 平均下落率が一番高かったのは那智勝浦町で、 10・6% (同3万8700円) となった。
県地域政策課は 「県南部は、 台風の被災と、 津波への警戒感などで下落率が拡大した地点も多い。 和歌山市など県北部の都市部では、 下落率がやや縮小した」 と話している。
今回の調査は、 住宅地107、 商業地55、 宅地見込み地1、 準工業地5、 工業地3、 市街化調整区域内宅地6の計177地点で行った。