2年連続で増 和歌山県内での就職希望者
今春、 大学・短大・専修学校を卒業する県内高校の出身者や、 和歌山工業高等専門学校を卒業する人を対象に県が実施したアンケートで、 「県内で就職したい」 という人が2年連続で増加した。 県労働政策課は 「雇用情勢の厳しさから、 大企業から県内の中小企業に目が向いているのでは。 東日本大震災など大規模災害の影響で、 地元にいたいという意識が強まった可能性もある」 と話している。
アンケートは、 平成23年12月~ことし1月に実施。 県内の対象者2436人に送付したところ、 555人から回答があった。 回収率は22・8%。
「県内で就職したい」 と答えた人は、 前回より6・1上昇の44・1%。 前々回(平成20年度)に比べると、 13・7上昇している。 県内で就職を希望する人は平成15年以降、 下降線をたどり、 20年度に、 2年度の調査開始以来最低の30・4%を記録していた。
また、 終身雇用を希望する人は61・6%(前回60・5%)で、 県外就職を望む人より、 県内就職を希望する人の方が、 15・4多かった。
希望する職業の上位は、 医療や製造など 「専門的・技術的職業」 が61・3%、 「事務」 が31%、 接客など 「サービス」 が18・4%だった(複数選択)。 その他、 県外就職を望む人の希望就職地では、 大阪が45・7%(6・4上昇)と伸びが目立った。