メガソーラー 和歌山市加太で7月操業開始へ

 企業団地「コスモパーク加太」 (和歌山市加太) に県内初の大規模太陽光発電設備 (メガソーラー) が建設され、 7月に操業開始されることが分かった。 コスモパーク加太の傾斜地など、 土地の構造上、 企業用地として売却が難しかった部分を使用する。 敷地は約2万8000平方㍍。 年間発電量は約210万㌔㍗アワーで、 一般家庭約580世帯分の年間消費量に相当する。 3日、 仁坂吉伸知事が定例記者会見で明らかにした。

 県産業技術政策課によると、 コスモパーク加太の南側、 スカイタウンつつじケ丘の北西に建設される。 住宅のリフォームなどで太陽光発電事業に取り組む 「㈱ウエストホールディングス」 (広島県広島市) が事業主体となり、 太陽光発電システムの設計などは㈱トヨタタービンアンドシステム (愛知県豊田市) が企画・施工管理に協力する。 4日、 県庁で県と両社の進出協定調印式が行われ、 その後、 着工するという。

 昨年7月の国の再生可能エネルギー全量買い取り制度の審議開始以降、 県にメガソーラー進出について二十数件の問い合わせ・相談が寄せられていた。

 仁坂知事は、 かねてメガソーラー構想を打ち出し、 和歌山も候補地の一つに上げていたソフトバンクについて、 「潜在的な大切なお客さまであるが、 ソフトバンクも条件のいい所から選ぶはず。 和歌山にはたたき売るようなところはないし、 現在は商談は成立していない」 とした。 今後、 企業との採算性が合えば、 さらなるメガソーラー進出の可能性もあると示唆した。