「和歌山さくら支援学校」が開校
本年度、 和歌山市西庄の県立和歌山北高校 (西校舎) 敷地内に新設された 「県立和歌山さくら支援学校」 (三反田和人校長) が9日、 開校し、 県立紀伊コスモス支援学校から移籍した2、 3年生ら37人が登校した。 高校敷地内に支援学校が併設されるのは京都府に次いで全国で2例目。 同日行われた開校式では、 障害のある生徒とない生徒が共に学び合う門出を祝い、 県立和歌山西高校生徒会と同支援学校の生徒らが和太鼓の演奏で花を添えた。
本年度は知的障害のある高等部2、 3年生らが移籍し、 13日には新たに1年生20人が入学する。 平成26年には小中高等部 (知的障害、 肢体不自由) の生徒全員がそろってさくら支援学校へ通うことになる。
式では、 三反田校長が校章の中にある星のマークは支援学校の小中高等部の生徒を表すと紹介し、 「(北高と) 交流・合同・連携を深めて共生し、一人ひとりが立派に輝く星になってほしい」 と開校の喜びを語った。
共生の第一歩として3カ月前から進められてきた和太鼓の演奏では、 そろいの衣装を着た生徒らの威勢の良い掛け声と、 太鼓の力強い音が館内に響き渡った。
西高生徒会の山中祐二会長 (17) は 「支援学校の生徒はフレンドリーで明るく元気。 学校と学校がもっと仲良くなれるよう交流していきたい」 と期待を込めた。 さくら支援学校の岡本洋輝君 (同) は 「スポーツをするのが楽しみ」 と一緒に学習する日を心待ちにしていた。