世界遺産10周年にJRと大型キャンペ 和歌山県
平成26年の「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年に合わせ、県はJRグループと協働で大型観光キャンペーン「和歌山ディスティネーションキャンペーン(DC)」を行う。「和み」をテーマに同年9月14日~12月13日の3カ月間で実施。JRの広報媒体により県の観光情報が全国に発信されるとともに、旅行商品が多数用意される。
「観光振興アクションプログラム2012」の一環。仁坂吉伸知事が23日の定例会見で発表した。
県は平成25年の「伊勢式年遷宮」、27年の「高野山開創1200年」「紀の国わかやま国体」と前後3年間を効果的に連動させて観光振興を図っていくことにしており、DCはその中核となる。
今後、県、県観光連盟、JRグループ(代表してJR西日本)、市町村、関係団体などでDCの実施主体となる推進協議会を立ち上げる。県とJRグループでスケジュール、広報計画、誘客イベント、おもてなしの方法など具体的な内容を「基本計画案」として立案し、推進協議会に諮る。
テーマは「和み」の下に小テーマとして、和み特(スペシャル)▽和み歩(ウオーク)▽和み体験▽和み食(グルメ)▽和み湯▽和み笑顔の6つを掲げている。
消費者へのアピールはJR西日本とタイアップし、全国のJR主要駅でポスター展開を行う。伊勢式年遷宮、高野山開創1200年も視野に入れて、県内の主要観光地を強力にアピールする。
県では平成6年の世界リゾート博、16年の世界遺産登録時など計4回、DCの開催実績がある。