近畿地方に上陸の恐れ 台風4号

 強い台風4号が日本列島に近づき、 西日本を中心に大荒れの天候となっている。 19日昼過ぎから夕方に四国地方に最接近し、 その後、 四国から近畿地方に上陸すると見られており、 6月の上陸となれば平成16年以来となる。 県内でも雨、 風とも激しく、 土砂災害などに警戒が必要となっている。

 気象庁によると、 台風4号は19日午前11時現在、 種子島の東約150㌔の海上を時速50㌔で北北東に進んでいる。 中心気圧は965ヘクトパスカル、 中心付近の最大風速は35㍍、 南東側190㌔と北西側110㌔の範囲は風速25㍍以上の暴風域となっている。

 和歌山地方気象台は19日午前9時18分、 県内全域に大雨、 洪水、 暴風の各警報、 沿岸部に波浪警報と高潮注意報を発令。 20日午前6時までの24時間予想雨量は、 県北部で100~200㍉、 南部で200~400㍉。 最大風速は陸上で25㍍、 海上で30㍍と見られている。

 県北部では、 同日夕方から夜遅くまで土砂災害や浸水、 洪水に、 20日明け方まで風に対する警戒が必要とされている。

 県内の交通機関にも影響が出ている。 JR線は、 19日発の京都―新宮間の特急上下22本を運休。 和歌山港と徳島港を結ぶ南海フェリーは、 午前8時台発以降の同日の上下12便が欠航となった。

 警報発令などを受けて県立学校11校が臨時休校し、 その他の学校は児童・生徒を帰宅させた。 JR和歌山駅では、 運休になる前にと足早に帰宅する中高生などの姿が見られた。