新エネ等の取り組み推進 和歌山県の融資利用しやすく
中小企業の新エネ・省エネ等への取り組みをより積極的に支援しようと、県は7月2日から、太陽光発電施設やLED照明などを導入する企業を対象にした新融資 「成長サポート資金 『エネルギー政策推進枠』 」 の取り扱いを始める。現行の融資制度から融資利率を大幅に引き下げる他、一部で必要だった申し込み前の知事認定手続きを全廃し、企業が直接金融機関に申し込めるようになる。
平成17年度に施行した融資制度 「振興対策資金 『環境枠』」と23年度に施行した「成長サポート資金『環境推進枠』 」 を一本化したもの。
県の融資制度の中で環境関連の利用実績は年数件と低い。環境推進枠を利用するためには「省エネ診断」の手続きなどが必要で、昨年度実績はゼロ。そこで今回、企業が積極的に利用しやすい制度へと見直した。
見直し後の制度は金利を最大0・6ポイント引き下げ、年1・2%以内に設定。融資対象に、停電などに備える自家発電装置や蓄電池の設備導入を加えた。
同課は 「規模にもよるが照明を変えるだけでも電力は半減する。この機会に環境対策に取り組む企業が増えれば」 と期待。今夏だけではなく、冬場の電力不足に向けても制度の利用を呼び掛けている。
問い合わせは同課(℡073・441・2744)へ。