貴志川Sが日本一 ジュニア綱引き選手権

  「2012第14回全日本ジュニア綱引き選手権大会」 (日本綱引連盟主催)がこのほど、 東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開かれ、 女子ユース440㌔以下の部で貴志川ストロベリーズ(紀の川市)が初優勝を飾った。 県チームが同部で優勝するのは初めて。

 中高校生が対象の同部で、 貴志川の女子中学生がやってのけた。
 大会は7チーム(オープン参加など含む)の総当たりリーグ戦で争われ、 貴志川は計6試合を全勝。 これまで勝てなかった台湾のオープンチームや前回大会で敗戦を喫したTNHK小娘(兵庫県)などの強敵を下し、 頂点に上り詰めた。

 チームは昨年4月に発足。 小学校までは中貴志ストロベリーズG1として競技をしていたが、 「中学生でも続けたい」 という選手の意志と3年後の和歌山国体を見据えた活動を兼ね、 中井理之監督 (47) が引き続き監督を受け持った。

 チームは創部1年目の前回大会で準優勝。 今大会で熱戦を演じた台湾や兵庫のチームに敗れていただけに、 昨年のリベンジを胸に挑んだ大会だった。

 選手は綱引き以外にバスケットボールや陸上、 吹奏楽などの部活に所属。 各部活動が終わった後、 週に4回貴志川町内の体育館に集まり、 厳しい練習を積んできた。

 16日には市役所の中村愼司市長を訪れ、 大会成績を報告。 中村市長は 「他の中学生の模範となるようこれからも一生懸命頑張ってほしい。 本当におめでとう」 と激励した。 主将の世儀珠々日さん (14) は 「前回は悔しい思いをしたので、 今回は勝ててうれしい。 みんなが一つになって頑張れたのが勝因」 と振り返った。 中井監督は 「1年間つらい練習をしてつかんだ優勝。 来年は連覇を目指したい」 と話していた。 メンバーは次の皆さん。

  〔貴志川ストロベリーズ〕 監督=中井理之▽主将=世儀珠々日▽選手=松山桃子、 戸石遥香、 河相萌々、 湊朱寿、 兼高瑞穂、 今木岬、 久保田彩加、 安井渚、 藤川実留、 森田悠乃