現職中芝氏が出馬表明 岩出市長選

 9月23日告示、30日投開票の岩出市長選に、現職の中芝正幸氏(69)=4期目、同市船戸=が8月31日、出馬を正式に表明した。市長選には新人で市議会議員の尾和弘一氏(65)=同市根来=が名乗りを上げており、5選を目指す現職と新人の一騎打ちになりそうだ。

 市内で会見を開いた中芝氏は出馬の理由について、「市民や各種団体からの熱い要請を受けた。岩出市の発展のために、課せられた責務を果たしたい」と述べた。

 また「平成27年度」をキーワードに掲げ、京奈和自動車道や公共下水道の完成、地籍調査などに取り組んでいくことを説明。キャッチフレーズを「中芝市政は市民とともに創ろう 安心・安全 躍進のまち」とした。

 「岩出市長期総合計画まちづくりの4つの大綱」として、①住んでよかったと思えるまちづくり②安全で安心して暮らせるまちづくり③笑顔あふれるまちづくり④元気で健康なまちづくりを打ち立て、交通渋滞対策や地域防災計画の見直し、生涯学習や生涯スポーツの充実を掲げた。

 対する尾和氏の多選批判については、「多選が何だ。素人に行政はできない」と一蹴。「市の進むべき道は決まっている。正確に早く、安く、進めていきたい」と決意を述べた。

 中芝氏は旧岩出町出身。桐蔭高校、関西学院大商学部卒業後、水間鉄道㈱に入社。平成5年に町議会議員、8年に町長に初当選。18年に市制施行によって市長となり、20年に再選した。
 現在は那賀消防組合管理者、県市長会会長などを務めている。