智弁、市和歌山敗れる 秋季近畿高校野球

 平成24年度秋季近畿地区高校野球大会が20日、 兵庫県のほっともっとフィールド神戸で開幕した。 同日の第2試合で智弁和歌山 (県1位) は龍谷大平安 (京都3位) に1―2、 21日の第2試合で市立和歌山 (県2位) が大商大堺 (大阪府3位) に4―5でそれぞれ敗れた。

 ◇1回戦

智弁
平安

  〔智〕 吉川―長 〔平〕 福岡―横山▽▽2塁打=大倉 (智) 横山 (平)

 智弁は2点を追う6回、 大倉の右翼線2塁打で好機をつくり、 続く天野の進塁打で2死3塁と攻めると、 吉川が左前に適時打を放ち1点を返上。 その後も得点圏に走者を進めたが、 及ばなかった。 先発吉川は平安打線を2点に抑えたが、 打線の援護に恵まれなかった。

 髙嶋仁監督は 「うちのペースで試合を進めることができなかった。 打線も打ち損じが目立った」 と振り返った。

 

平安打線を2点に抑えた吉川(智弁)

    ◇

市和歌山
商大堺

  〔市〕 山田―宮田 〔平〕 梅田、 林田―中村▽3塁打=杉野 (市) 原野 (堺) ▽2塁打=道利、 川本、 村原 (市) 林田、 名賀 (堺)

 市和歌山は2回、 2四球と単打で2死満塁とし、 村原の打球が内野手の失策を誘い先制。 1点を追う4回には2死2塁から道利の左越え2塁打で同点とした。 その後逆転に成功したが、 8回に勝ち越しを許し、 初戦突破はかなわなかった。 先発の山田は商大堺の強力打線に苦戦を強いられ二桁安打を浴びたが、 要所で粘りも見せた。

 半田真一監督は 「山田はよく粘ってくれたが、 打線が再三のチャンスを生かせなかった」 と話した。

 

5回表、 1死2、 3塁から杉野の内野ゴロで生還する川本(市和歌山)