今福の増田さんが日本画展
日本美術院院友の日本画家、 和歌山市今福の増田淑子さん (58) の地元では2回目9年ぶりとなる個展が10日まで、 同市湊通丁北のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。
増田さんは清水達三さんに師事し、 日本美術院展 (院展) や川端龍子賞展などで入選。 大阪の大丸梅田店などで個展を開き、 和歌山県展審査員を務めている。
作品は150~50号の院展出品作が中心で、 ガラス扉を開ける瞬間の女性を描いた 「ブティック」 など、 街の中の風景を描いた最近の大作と、 静かな力がみなぎるアフリカの人物を描いた以前の大作、 小品 「銀杏」 「波」 などの計29点。
増田さんは 「他の人と違う新しい構図で自分の世界をつくっていきたい」 「ガラスや水に映るものが好き」 と話し、 深みと輝きのある色彩は、 金箔 (きんぱく) の上に岩絵の具を何十回も重ねて作ったものという。
そして 「描くということは、 人や自然やものとつながること。 つながりを大切に、 失敗を恐れず描き続けたい。 どうぞこの機会にご覧いただきたい」 と話している。
午前10時から午後6時 (最終日は4時)。 問い合わせは同ホテル (℡073・436・1200)。