三年坂通り 電線地中化事業進む

 県は、和歌山市の県道和歌山野上線(通称三年坂通り)、田中町交差点付近から西に約500㍍の区間で、電線地中化事業を進めている。街灯36基の設置や、南側歩道(一部北側)の幅を10㌢~1㍍削り、現在右折禁止になっている各交差点に右折帯の設置も行う。事業費は5億8000万円。

 現在、同区間の西側270㍍で街灯設置工事などが進んでいる。ことし4月から歩道の整備を進め、夏ごろ完成する予定。その後に残りの東側部分に入る。全体の完成は平成27年度中の予定。

 同区間の歩道にあったイチョウの木約40本は工事に合わせて引き抜き、いったん別の場所に移植。今後、近隣住民と相談し、歩道に戻すかを決める。県は工事完成に向け、「和歌山インターを降りる観光客なども利用するメーン道路なので、きれいで利用しやすい道にしたい」と話している。

 三年坂通りと和歌山湊線の電柱地中化工事は、昭和61年に第1期工事が開始。現在の工事が完成すれば約3㌔の区間で電柱地中化が完了する。