陸上・九鬼巧選手、百㍍10秒20 今季日本ランキング3位
和歌山陸上競技協会(大桑※いく嗣会長)の第81回県選手権大会・国体選手選考会が、このほど和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で開かれ、男子百㍍で早稲田大3年の九鬼巧選手=和歌山北高出身=が今季日本ランキング3位となる10秒20で優勝した。夢の9秒台も視野に捉える快走は、自らが持つ県記録・大会記録の更新と4月にリフレッシュされた同競技場の最速記録を達成した。他の種目でも4つの大会新が誕生したのをはじめ男子八百㍍では、2人の元インターハイチャンピオンと県記録保持者が激しいトップ争いを展開するなど、2年後の紀の国わかやま国体に向け、パワーアップした大会となった。※いく=つちへんに育
古里の応援に応え、今季のベストタイムを披露した九鬼(巧)選手は「応援してくれた皆さんの前で、いい走りを見せることができた。次は全国インカレ、国体を目標にしたい。国体では和歌山県のため1点でも多く獲得できるように頑張りたい」と意欲を示した。男子百㍍では、2位に九鬼(巧)選手の兄・靖太選手が続き、九鬼兄弟のワンツーフィニッシュに、地元ファンの拍手もひときわ大きかった。
男子では九鬼(巧)選手の他、百十㍍ハードルで和戸達哉選手(和歌山陸協)、砲丸投げで鈴木孝尚選手(同)、ハンマー投げで橋尾伊武季選手(鹿屋体大)、女子では百㍍ハードルで中谷ほのか選手(中京大)がともに大会記録を塗り替えた。七種競技では1位の宮前里帆選手(和歌山北高)と2位の井上美波選手(田辺高)が県高校新記録で鉄人レースに花を添えた。各種目の優勝は次の通り。(県内選手)
【男子】《共通》百㍍=九鬼巧10秒20県新・大会新◇二百㍍=椿本将也(和北高)22秒02◇四百㍍=川崎翔太(大体大)47秒77◇八百㍍=岡昇平(和陸協)1分53秒94◇千五百㍍=中西蓮(田辺高)4分1秒45◇五千㍍=塩崎貴昭(龍谷大)15分13秒34◇一万㍍=園山拓実(和大)33分9秒09◇百十㍍H=和戸達哉14秒24大会新◇四百㍍H=椿本竜也(大体大)54秒49◇三千㍍SC=野田周吾(和北高)9分26秒62◇五千㍍W=出羽賢太朗(和陸協)24分37秒89◇一万㍍W=薮本健太(四天王寺大)47分36秒99◇四百㍍R=摂南大(江頭和、竹添隼輝、前岡卓也、玉置友也)42秒91◇千六百㍍R=大体大(川崎翔大、谷口滉治、田又稜、椿本竜也)3分20秒65◇走高跳=片平大地(WAS)2㍍10◇棒高跳=詫間梓平(摂南大)4㍍40◇走幅跳=崎浜弘貴(BELLEZA―AC)7㍍06◇三段跳=赤松信弥(和工高)13㍍76◇砲丸投=鈴木孝尚16㍍10大会新◇円盤投=鈴木孝尚43㍍70◇ハンマー投=橋尾伊武季59㍍66大会新◇やり投=中村浩輔(和陸協)63㍍90◇十種競技=中村泰輔(関学大)5884点
《少年B》三千㍍=井上一紫(和北高)8分58秒33◇百十㍍H=中尾和貴(熊野高)18秒66◇砲丸投=青木奎斗(湯川中)14㍍16
《少年A》砲丸投=北亦雄成(紀央館高)13㍍33
《少年共通》円盤投=湯川椋盛(箕島高)40㍍56
《高校》ハンマー投=中浴孝哉(海南高)56㍍23
【女子】《共通》百㍍=中尾優里(中京大)12秒20◇二百㍍=森本名美(和北高)26秒02◇四百㍍=堅田悠希(田辺高)57秒14◇八百㍍=京井美里(和北高)2分21秒16◇千五百㍍=上野幸歩(和北高)4分34秒51◇五千㍍=岡崎千佳(関西大)16分54秒74◇百㍍H=中谷ほのか14秒17大会新◇四百㍍H=坂本奈穂(海南高)1分5秒66◇五千㍍W=磯崎春香(熊野高)25分17秒38◇四百㍍R=和北高(森本名美、宮本美智留、小山夏生、森田安耶)48秒43◇千六百㍍R=田辺高(井上美波、堅田悠希、谷本夏花、樫山早歩)4分6秒72◇走高跳=鈴木里奈(高積中)1㍍58◇棒高跳=東山真悠子(桐蔭中)3㍍0◇走幅跳=中尾優里5㍍78◇三段跳=中屋佑唯(園田学園女子大)11㍍05◇砲丸投=中道沙央理(和商高)11㍍64◇円盤投=酒井梨々華(紀央館高)35㍍70◇ハンマー投=大﨑かな(筑波大)50㍍32◇やり投=田上恵(国士舘大)47㍍86◇七種競技=宮前里帆4212点県高校新
《少年B》百㍍H=庄野麗子(橋本高)16秒42
《少年A》三千㍍=上野幸歩9分56秒80