オークワ「屋形店」新しく 開店50年の市内1号店
オークワ(本社=和歌山市中島、神吉康成社長)が、老朽化に伴い2月から建て替え工事を行っていたスーパー「プライスカット屋形店」(同市屋形町)が14日、市街地向けのコンパクトなスーパー「オークワ屋形店」としてリニューアルオープンした。同店は同社の市内1号店で、ことしで開店50年。高齢者や一人世帯にも対応した品ぞろえで、さらに地域に密着したスーパーとして展開する。
同店は、昭和38年に「主婦の店和歌山店」としてオープン。45年に本社機能を設置(現在は同市中島)したことから「本店」と親しまれてきた。近年は中心市街地の人口減、高齢化などから平成17年9月に「プライスカット屋形店」に改装して、既存スーパーとの差異化を進めていた。
建て替えに伴い、高齢者や一人世帯にも対応した個食・少量・使い切り・簡便にこだわったスーパーマーケットへと変更した。
水産売り場では、地物鮮魚や地物塩干を前面に展開し、客との会話を大切にしようと対面コーナーを設置。農産、畜産、総菜売り場では、少量サイズや簡便商品などの品ぞろえを充実させた。直営売場面積は917平方㍍。
この日は、神吉社長や地元商店会関係者、買い物客が、テープカットで新築オープンを祝った。テープカットに参加した客、同市湊通丁の保田孝子さん(66)は「近くて便利なので、オープンを楽しみにしていました。毎日の買い物に使わせてもらいます」と笑顔。
前日のプレオープンでは「やっとできたね。ありがとう」という声が寄せられたという。同社は「地域で50年。気持ち新たにお客さまに愛される店舗を目指し、地域の生活をサポートしていきます」と話している。