市議らとんだ災難　無人の車突っ込む

　２３日午後８時４５分ごろ、田辺市湊の県道で、エンジンをかけたまま駐車していた無人の車が後退で動きだし、近くを歩いていた和歌山や田辺の市議３人に衝突。市議らが肋骨（ろっこつ）骨折や打撲を負う事故があった。市議らの命に別条はなかった。同署が事故原因を調べている。

　田辺署によると、現場は、ＪＲ紀伊田辺駅から西に約１００㍍の県道秋津川田辺線上。

　車は、同市古尾のパート女性（５５）の軽乗用車。女性は事故当時、近くのビルに用事があり離れていたという。

　事故に巻き込まれた男性市議（和歌山）によると、７人ほどのグループで食事し、帰宅する途中だったという。歩いていると、後ろから車が接近。他の数人は、近づく車に気付き避けることができたが、一人の男性市議（田辺）が車と店のシャッターに挟まれた。何が起こったか分からない状況の中、運転席を見ると、誰もいなかったという。

　男性市議（和歌山）は「車を停車する時は、エンジンを切るという当たり前の運転手の義務はしっかりと守ってほしい」と年末に降りかかった災難に眉をひそめた。