和歌山でも4人に健康被害 アクリフーズ冷凍食品
食品大手マルハニチロホールディングスの子会社、アクリフーズ群馬工場が製造した冷凍食品から農薬が検出された問題で6日、自主回収対象商品を食べた岩出市の30代女性など県内の4人に嘔吐(おうと)や腹痛などの症状が出ていたことが分かった。
県生活衛生課によると、岩出市の女性は、昨年12月に大阪府泉南市内のスーパーで購入した「チーズがのびーる!グラタンコロ(6個入り)」のうち4個を19日の昼過ぎに食べ、夜10時ごろに嘔吐と腹痛を発症した。
有田郡の60代の男女は、11月に郡内のスーパーで購入した「ミックスピザ(3枚入り)」のうち2枚を12月2日の朝に食べ、翌3日午前6時ごろに腹痛と下痢、発熱、吐き気の症状を訴えた。
西牟婁郡の10代男性は、12月に郡内のスーパーで購入した「とろーりコーンクリームコロッケ(8個入り)」のうち2個を24日午後6時ごろに食べ、翌25日午後11時ごろに発熱と下痢、嘔吐の症状が現れた。
購入商品の残りは、アクリフーズと環境衛生研究センターで検査を行う。
県は、同工場で製造された商品を食べないことと、もし食べて具合が悪くなった場合は、医療機関を受診し、最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。